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執筆者の写真はりきゅうすず風 院長 鈴木

医食同源~東洋医学の食養生~

医食同源という言葉を聞いたことはありますか?

『病気を治療するのも食事をするのも、共に生命を養い健康を保つ為には欠くことができないもので、源は同じだ』という考えです



病院に入院すると、病院食になりますね

栄養バランスがよいけど、なんか物足りない…。みたいな(笑)

反対に考えると、普段の食事は栄養が偏ったり、味が濃すぎたり、量が多かったりということです

それを続けてたら、病気になったり不調が出るのも納得できますよね😅


東洋医学では食べ物や生薬(漢方薬の原料)は大きく3つの要素に分けられます

【寒熱】【性味】【帰経】です


①寒熱は、温める作用があるか冷やす作用があるかです

牛肉・羊肉は温性、豚肉・馬肉は寒性

夏野菜は寒性が多い、薬味類(ネギ・みょうが・生姜・わさび・ニンンク・しそ)は温性



②性味は、味です

酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩味)の5つです

それぞれ身体に対する働きがあります

酸味:収斂作用・・・汗や咳の小便の出過ぎを抑えます

苦味:清熱作用・・・冷やす

甘味:補虚作用・・・身体の不足分を増やす

辛味:発汗作用・・・気や血の流れをよくして汗をかかせる

鹹味:軟化作用・・・硬いものを柔らかくする


③帰経は、身体のどの部位に働きかけるかです


果物は寒熱でいうと、冷やすものが多いです

例を挙げると

バナナ:寒・甘味・胃と大腸

リンゴ:寒・甘酸・胃

果物は冷やす作用のものが多いので、朝は身体を温めて起こす必要があるので、おススメしません


薬味は、温めるものが多いです

ネギ :温・辛味・胃肺

生姜 :温・辛味・肺脾胃

うどんやそばは冷やす作用がありますが薬味でネギを使うことでバランスを取っています

豚肉も冷やす作用がありますが、生姜焼きは見事に補っています

ナスは冷やす作用がありますが、煮浸しは鰹節や生姜などの温性のものを添えています


食べ合わせはとても重要なのです


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